【注意】ベランダやバルコニーの雨漏りは防水層の劣化が原因!
2022年4月22日更新
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雨漏りは「ベランダやバルコニーから」が多いです!
『防水層』の劣化を放置すると、あなたのお宅でも雨漏りが起きるかもしれません。
「急にそんなこと言われても!これまでメンテナンスなんてしたことがないよ!どうしよう・・・」
と思った方は、住宅のプロに点検を依頼するのがおすすめです。
今回は、ベランダやバルコニーの防水工事の種類や劣化のサインについてお伝えしていきますので、情報を参考にしながら点検や補修工事について検討してみてください!
なぜベランダやバルコニーから雨漏りが起きるの?
ベランダやバルコニーから雨漏りが起きる原因は「防水層の劣化」であることが多いです。
雨が当たる場所であるベランダやバルコニーは、雨水から住宅を守る必要があるため、表面に「防水層」が形成されています。
防水層の形成の方法はいくつかありますが、全てに共通して「経年劣化」を起こすので、定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、屋根や外壁より面積が小さいため、メンテナンスが先延ばしにされやすい場所でもあります。
住宅のプロに屋根や外壁の点検を依頼した際に、一緒に「ベランダやバルコニー」も点検してもらいましょう!
ベランダやバルコニーは雨漏りが起きやすい
雨漏りといえば「屋根」と思われがちですが、次のような理由から、ベランダやバルコニーの方が雨漏りの原因になりやすくなっています。
・紫外線や雨風の影響を受けやすい ・取り合い(部材ごとの接続部分や継ぎ目)が多い ・ご家庭によっては使用頻度が少ない場合もあり、放置されやすい |
ベランダやバルコニーを普段使っていなくても、雨風・紫外線・外気温の変化・湿度などで経年劣化は進んでいくため注意しなければいけません。
【防水工法別】見逃したくない劣化のサインとは?
補修が必要である「劣化のサイン」は、工法ごとに異なります。
①FRP防水・ウレタン防水 ②シート防水 ③アスファルト防水 |
自宅や会社に採用されている工法を確認した上で、劣化のサインを点検してみましょう。
【防水工法別】劣化のサイン①FRP防水・ウレタン防水
FRP防水やウレタン防水は、下記のような劣化のサインに気をつけましょう。
・トップコートが剥がれ ・塗膜のひび割れ ・膨れがある |
皆さんのベランダやバルコニーの床には、このような症状はありませんか?
1つでも確認できたのなら、補修時期が到来しています。
シートやアスファルトを使った工法よりも、補修が簡単に済ませられる場合が多いですので、早めに専門業者に依頼しましょう。
〜トップコートの剥がれ〜
防水層を紫外線や雨風の刺激から守っているのは、表面に塗装された「トップコート」と呼ばれるものです。
これがあると、防水層の本体が劣化したり、破損してしまったりするのを防ぐことができます。
しかし、紫外線や雨風の影響を一挙に引き受けているため、経年劣化を起こしやすい材料でもあるので、5年に1回程度は塗り直しが必要です。
表面が剥がれた状態を確認したら、塗り直しの手配をしましょう。
〜塗膜のひび割れ〜
FRP防水やウレタン防水は、液体状の防水材を塗り重ねて塗膜をつくっています。
液体状であるため、シートやアスファルトよりも柔軟性があるのが特徴です。
しかし、紫外線や歩行時の衝撃によって、塗膜がひび割れてしまうことがあります。
特に「下地までひび割れている状態」になると、雨水がその箇所から染み込んでしまうため、注意が必要です。
表面的なひび割れなのか、下地まで達しているのかは、プロに判断してもらった方がよいでしょう。
状態によっては「下地の補強や交換の作業」が必要になるため、早めの対処がおすすめです。
〜膨れがある〜
膨れができる原因は、主に2つです。
1)経年劣化(天候や湿度の影響) 2)施工時の乾燥不足 |
表面を保護しているトップコートが劣化することで、内側に水が侵入し、水蒸気になることで膨れが起きます。
また、防水工事を行う際に「下地に水分が入ったまま防水層でフタをしたこと」が原因で、その水分が水蒸気となって膨れが起きていることもあります。
防水工事をして数ヶ月や半年しか経過していないのに、膨れがあるという場合は、一度工事を担当した会社へ相談してみましょう。
【防水工法別】劣化のサイン②シート防水
シート防水での劣化のサインは、次のようなものがあります。
・破れや剥がれ ・浮いている ・水が溜まっている |
面積が広い場所に採用されることが多いため、狭いベランダよりは点検が大変です。
しかし、面積がある分、劣化した際の被害も大きくなる恐れがあるので、早めに修繕を行いましょう。
〜破れや剥がれ〜
屋上への落下物や鳥のクチバシによる衝撃で、シートが破れたり剥がれたりしてしまうことがあります。
特に鳥がいつも屋上にとまっている場合は、定期的な点検が必要です。
破れや剥がれが生じていると、ダイレクトに下地や構造部分へ雨水が当たってしまうため、早めに修繕を行いましょう。
〜浮いている〜
金具が緩んだり、密着度が低くなったりすることで、シートが浮いてしまうことがあります。
浮きがあるのが一部である場合は、部分補修で対応が可能なので、早めに専門業者に修繕を依頼しましょう。
放置しすぎると、浮きがある箇所の隙間から雨水が侵入してしまうかもしれません。
二次被害が出る恐れがあるので、注意が必要です。
〜水が溜まっている〜
シートに浮きがあったり、勾配が確保されていなかったりすると、水が溜まってしまうことがあります。
水が溜まった箇所に、破れや剥がれが起きていると、そこからどんどん雨水が侵入してしまうため、早めの対処が必要です。
浮きが原因であれば浮きを解消し、勾配が原因であれば施工不良である可能性が高いため、工事を行った業者へ連絡をとってみましょう。
また、水が溜まっているのは、排水口に落ち葉やゴミが詰まっていることが原因であるのかもしれません。
定期的に掃除は行っていますか?
スムーズに雨水が流れていくよう、排水口やその周辺の掃除もしておきましょう。
【防水工法別】劣化のサイン③アスファルト防水
アスファルト防水における劣化のサインは下記の通りです。
・膨れ ・剥がれや破れ ・押さえコンクリートのひび割れ |
防水工法の中で、1番耐用年数は長いものの、永遠に防水機能が続くわけではありません。
劣化のサインを見つけたら、症状に合わせた補修を行いましょう。
〜膨れ〜
シートとシートのつなぎあわせの部分が劣化したことで、雨水が入り込み、水蒸気となって膨れが起きていることがあります。
内側に湿気が溜まり続け、劣化が進行してしまうため、膨れがある箇所の補修が必要な状態です。
〜剥がれや破れ〜
歩行時の衝撃や経年劣化によって、剥がれや破れが生じることがあります。
雨水が侵入する恐れがあるため、部分的補修が必要な状態です。
耐用年数が長いからといって点検をおこたらず、剥がれている部分はないか等、定期的にチェックしましょう。
〜押さえコンクリートのひび割れ〜
アスファルト防水では、防水層を守るために「押さえコンクリート」というものが打設されています。
その押さえコンクリートがひび割れているのなら、補修が必要な状態です。
FRP防水のトップコートのように、雨水の侵入を防ぐ大事な壁となる部分なので「ひび割れがあるな」と思ったら、専門業者に補修を依頼しましょう。
防水層の劣化を放置すると起きるトラブル
防水層から劣化のサインが出ているにも関わらず、そのまま補修せずに放置すると、下記の3つのような被害がでます。
①室内への雨漏り ②柱や断熱材の腐敗 ③シロアリの被害 |
数万円の補修で済ませられた状態であったのに、放置することで100万円近くの補修工事が必要になることもあります。
柱や断熱材の交換や、補強工事が必要になると大規模な工事になるためです。
劣化のサインが出始めた時に、工法ごとの補修を行い、被害を予防しましょう。
ト防水層の劣化を放置すると・・①室内への雨漏り
ベランダや屋上の防水層の役割は「構造部や室内へ雨水が侵入しないようにすること」です。
そのため、劣化を放置し、防水層が壊れていくと、劣化部分から雨水が侵入していきます。
大雨で降水量が多くなった時などをきっかけに、壁や天井に雨染みができ、ポタポタと水滴が落ちてきた結果、家具や家電が使えなくなってしまうかもしれません。
すると、下記のような費用がかかります。
・家具や家電の処分 ・新しく買う家具や家電の購入 ・天井のクロスや下地ボードの交換 ・防水層をつくりなおす工事 |
気に入って使っていた家具や家電を、もう一度買わなければいけないため、手間も費用もかかってしまいます。
また、クロスや下地ボードも張り替える必要があるので、大掛かりな工事となってしまうでしょう。
このように、防水層の劣化を放置すると、いずれは雨漏りに繋がり、内装材などへの影響が出てしまい「早く補修しておくんだった!」という後悔が起きてしまいます。
「雨漏りが起きたら、バケツで対応すればいい」と安易に考えず、早めに補修をしておくことが大切です。
防水層の劣化を放置すると・・②柱や断熱材の腐敗
前項では雨漏りについてお伝えしましたが、室内へ雨水が到達しているということは、その途中にある「柱や断熱材」も濡れてしまいます。
柱や断熱材がある構造部分は、ある程度換気がされるようにつくられていますが、室内のように「窓を開け放って換気を行う」という効率がいい空気の入れ替えができません。
そのため、雨水の侵入によって湿気が溜まり、柱や断熱材が腐ってしまうのです。
ジメジメした環境で腐り続けた柱や断熱材は、建物を支えたり、暖めたりする役割を果たすことができなくなります。
長く快適に暮らしていくには、防水層の補修は必須です。
構造部分にも影響があることを、覚えておきましょう。
¥防水層の劣化を放置すると・・③シロアリの被害
防水層が劣化し、建物を支える木材が濡れてしまうようになると、湿気と木材を好むシロアリが増殖します。
シロアリは、木材を食べてしまうため、被害が拡大すると建物全体の木材がスカスカになってしまう恐れもあるので、注意が必要です。
また、見つけ次第駆除をしても、根本的な解決には至りません。
巣を特定し、巣ごと駆除する必要があります。
このように、木材が濡れたことでシロアリが寄ってくる可能性が格段にアップするので、早めに専門業者に点検と修繕を依頼しましょう。
防水工事の種類は4つ!
住宅において、外にあるベランダやバルコニー、屋上などは、雨が当たる場所です。
そのため「雨水から住宅を守る」必要があるので『防水工事』と呼ばれる、防水層をつくる工事が行われます。
そして、この防水工事には大きく分けて4つの種類があるので、皆さんのベランダなどには、どの工法が使われているのか確認してみましょう。
①ウレタン防水 ②FRP防水 ③シート防水 ④アスファルト防水 |
面積が比較的狭い住宅のベランダなどには「①ウレタン防水」か「②FRP防水」が採用される場合が多いです。
新築時の見積書や図面があるのなら、そちらを確認するのが早いですよ♪
防水工事の種類①ウレタン防水
液体状のウレタン樹脂を何度かに分けて塗り、防水層をつくる方法です。
耐用年数は8〜12年ですが、熱や衝撃に弱いため、あまり出入りしないベランダに採用されることが多くあります。
防水工事の種類②FRP防水
ガラス繊維で加工されたマットを敷き、その上からポリエステル樹脂を何度かに分けて塗装していく方法です。
耐用年数は10〜12年程度で、ウレタン防水よりも衝撃や熱に強いため、出入りが多いベランダや、イスを置く予定があるバルコニーなどに採用されます。
防水工事の種類③シート防水
塩化ビニールやゴムなどの素材のシートを敷き、接着剤や機械を使って固定する方法です。
耐用年数は10〜15年程度で、面積が大きい屋上に採用されることが多くあります。
防水工事の種類④アスファルト防水
改質アスファルトルーフィングと呼ばれるシートなどを使い防水層をつくる方法です。
耐用年数は15〜20年と、防水工事の種類の中では1番長く、頑丈であるためビルやマンションの屋上に使われることが多くあります。
【東京都】防水工事や補修作業の依頼は弊社へ!
今回は防水工事の種類やそれぞれの劣化のサインなどをお伝えしてきました。
耐用年数に違いはありますが「劣化のサイン」をよく観察して、修繕を行うことが大切です。
劣化のサイン |
|
ウレタン防水・FRP防水 |
・トップコートが剥がれ ・塗膜のひび割れ ・膨れがある |
シート防水 |
・破れや剥がれ ・浮いている ・水が溜まっている |
アスファルト防水 |
・膨れ ・剥がれや破れ ・押さえコンクリートのひび割れ |
防水層の劣化を放置していると、雨漏りやシロアリの被害が起きてしまいます。
工法ごとの劣化のサインを見逃さず、補修を行いましょう。
また、弊社では雨漏り調査や修繕の工事も承っています。
「天井にシミを発見した!上がベランダだから、そこからかな?・・」と不安になった人は、気軽にご相談ください!
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