夏に屋根から音がする!その原因はカラス?暑さ?不具合との見分け方

2026年8月10日更新

夏に屋根から音がする!その原因はカラス?暑さ?不具合との見分け方

夏になると、屋根のほうから「パキッ」「ミシッ」と音が聞こえることはありませんか?
実はこの記事を書いている私の家でも、夏になると、ときどき天井の上から音がします。

「暑さで建物がきしんでいるのかな。それともカラス?」

音がした瞬間は気になるものの、その後は静か。
わざわざ調べるほどなのか分からず、結局そのまま……という方も多いのではないでしょうか。

屋根から聞こえる音には、暑さによる屋根材の伸び縮み、鳥の足音、風による部材の揺れなど、さまざまな原因が考えられます。

すぐに修理が必要とは限りません。
とはいえ、なかには棟板金や屋根材の緩みが音を出している場合もあります。

特に風が吹いたときの「カタカタ」「バタバタ」は、少し気をつけておきたい音です。
今回は、夏に屋根の音が増えやすい理由と、音の聞こえ方から考えられる原因、点検を頼んだほうがよい目安についてお話しします。

夏の屋根はなぜ鳴る?パキッ・ミシッの正体

屋根に降りそそぐ夏の日差し

夏の屋根は、私たちが想像する以上に厳しい環境にさらされています。

日中は強い日差しをまともに受け、夕方になると気温が下がります。
突然の雨で一気に冷やされる日もありますよね。こうした温度の変化が、屋根から聞こえる音と関係していることがあります。

 

屋根材や板金が暑さで伸び縮みする

金属には、温度が上がると膨張し、下がると収縮する性質があります。

金属屋根はもちろん、スレート屋根の頂上に取り付けられた棟板金や、谷板金、水切りなども金属製です。
朝から日差しを浴びて熱くなると、部材がわずかに動きます。そのときに「パキッ」「パンッ」と音が出ることがあります。

晴れた日の昼間や、日が傾いて少し涼しくなってきた時間帯に単発で鳴るなら、熱による伸び縮みかもしれません。
真夏によくある突然の雨も、音が出やすいきっかけのひとつです。

熱くなっていた屋根が雨で急に冷やされるため、温度差が大きくなります。
雨が降り始めた直後や、雨がやんだあとに音がした経験がある方もいるでしょう。

熱による音であれば、必ずしも屋根が壊れているわけではありません。
ただ、室内から音を聞いただけで「暑さのせいだから大丈夫」と決めるのも難しいところです。
鳴る時間帯や天候、音の大きさも一緒に覚えておくと、原因を探る手がかりになります。

屋根の下地や建物の木材から音が出ることも

屋根材だけでなく、その下にある野地板や垂木などの木材も、温度や湿度の影響を受けています。
木材は湿気を吸ったり、乾燥したりしながら、ごくわずかに動きます。

その動きが「ミシッ」「ピシッ」という音になり、室内まで響くことがあります。
集合住宅の最上階や戸建て住宅の2階では、屋根と部屋との距離が近く、小さな音でも思った以上にはっきり聞こえます。

音の方向も分かりにくく、屋根から聞こえたと思っていたら、実際は壁や天井の内部で鳴っていたということもあり得ます。音だけで場所を特定するのは、なかなか難しいのです。

犯人はカラス?鳥の足音は意外と響きます

「屋根の上を誰かが歩いているような音がする」という場合は、カラスやハトなどの鳥かもしれません。

屋根の上を歩く「トトト」という足音、何かをつつく「コツコツ」という音は、室内にいると意外なほど大きく聞こえます。
鳥が金属部分や雨樋に乗れば、「カンッ」と乾いた音が出ることもあります。

音が少しずつ移動する、朝や日中によく聞こえる、しばらくすると止まる。
そんなときは、鳥が屋根の上を歩いている可能性が高そうです。

ただし、毎日のように同じ場所から音がする場合は少し注意を。
軒天や換気口の近くに巣を作っていたり、隙間から屋根裏へ入り込んだりしていることも考えられます。
音が屋根の上を移動しているのか、それとも天井裏の同じ場所から聞こえるのか、少し耳を澄ませてみてください。

カラス?不具合?音と天候から原因を探ってみよう

屋根の上にとまっている鳥

屋根から聞こえる音といっても、聞こえ方はさまざまです。
「音だけで何が分かるの?」と思うかもしれませんが、いつ、どんな天気の日に鳴るのかを組み合わせると、ある程度の見当をつけられることがあります。

晴れて暑い日に聞こえる「パキッ」「パンッ」

夏の昼間や夕方に、単発で「パキッ」と鳴る。何度か聞こえるけれど、ずっと続くわけではない。

このような音は、屋根の金属部分や木材が温度変化によって動いたときに出ている可能性があります。
大きな音に驚くかもしれませんが、建物の異常とは限りません。

気に留めておきたいのは、以前はしなかった音が急に始まったときや、年々大きくなっていると感じるときです。
固定部分の緩みによって部材が動きやすくなり、音が出ている可能性もあります。地上から見える範囲で、ほかに変化がないか確認してみましょう。

 

風の日に聞こえる「カタカタ」「バタバタ」

屋根の音のなかでも、風が吹くたびに聞こえる音は注意が必要です。
屋根の頂上に取り付けられている棟板金は、風の影響を受けやすい部分です。

固定している釘やビスが緩んでくると、風を受けた板金がわずかに動き、「カタカタ」と音を立てることがあります。
雨樋を支える金具、軒先の部材、アンテナなどが揺れている場合もあります。

風が強くなるにつれて音も大きくなるなら、どこかに緩みや浮きがないか確認してもらうと安心です。
「バタバタ」「ガタガタ」と大きな音が続く場合は、屋根材や板金が浮いていることも考えられます。

いつもと違う音だと感じたら、完全に外れてしまう前に点検を頼みましょう。

風の影響を受けやすい棟板金や、雨水の通り道になる谷板金については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶︎屋根板金とは?棟板金・谷板金の役割と劣化サインを分かりやすく解説

雨の日に聞こえる「ポタポタ」「ピチピチ」

雨の日に天井のあたりから音が聞こえると、「もしかして雨漏り?」と不安になりますよね。
雨粒が板金や雨樋、換気フードなどに当たっているだけのこともあります。

雨が強くなると音も大きくなり、室内に響いてくるためです。
一方、天井裏に入り込んだ雨水が断熱材や木材へ落ちている場合にも、同じような音がします。

見分けるときは、音以外の変化にも目を向けてください。天井や壁にうっすらとしたシミはありませんか。
壁紙が浮いている、部屋がカビ臭い、雨の翌日まで湿っぽく感じるといった症状も、雨水が入り込んでいるサインかもしれません。

「音はこのあたりから聞こえる」と伝えるのは大切ですが、その場所だけをふさいでも雨漏りが止まらないことがあります。
原因を探るには、屋根の状態と室内の症状を合わせて確認する必要があります。
▶︎雨漏り調査・修繕について

こんな音が続いたら屋根点検を検討しましょう

屋根点検の様子

屋根から一度「パキッ」と聞こえただけで、慌てて工事をする必要はありません。
鳥が歩いていただけ、材料が温度変化で鳴っただけということもあります。

では、どんなときに点検を頼めばよいのでしょうか。
次のような音や変化があれば、一度屋根の状態を確認してもらうことをおすすめします。

  • 最近になって急に音が聞こえ始めた
  • 風が吹くたびに同じ場所から音がする
  • 「カタカタ」という音が以前より大きくなった
  • 「バタバタ」「ガタガタ」と大きな音が続く
  • 庭やベランダに釘や金属片、屋根材の破片が落ちていた
  • 地上から見ても屋根の一部が浮いているように見える
  • 天井や壁に雨染みが出ている
  • 雨の日や雨の翌日にカビ臭さを感じる


音だけでなく、落下物や室内の変化がある場合は、少し急いだほうがよいでしょう。
屋根材や板金の浮きは、軽いうちなら部分的な補修で済む場合があります。
強風で部材が飛ばされてしまうと、周囲の屋根材まで傷んだり、雨水の入口が広がったりすることもあるので要注意です。

気になっても自分で屋根には上らないでください

音の正体を確かめようと、はしごをかけて屋根に上るのは大変危険です。

屋根は下から見るよりも勾配が急で、夏場は表面がかなり熱くなっています。
屋根材の種類によっては、踏んだことで割れてしまうこともあります。風がある日に上るのは、なおさら避けてください。

自分で確認するなら、庭や道路、ベランダなど、安全な場所から見える範囲まで。
音を録音できるようなら、スマートフォンで残しておくのもおすすめです。

自分で確認しても分からなければ、無理をせず専門業者へ相談しましょう。


音の原因によって必要な工事は変わります

屋根から音がするからといって、必ず屋根全体をリフォームするわけではありません。
音の原因や傷み具合によって、必要な対応は変わります。

棟板金の固定が緩んでいる 状態に合わせて釘やビスで固定し直します。
接合部などに隙間があれば、必要な箇所へシーリング処理を行います。
棟板金内部の貫板が傷んでいる 傷み具合を確認し、棟板金と貫板の交換を検討します。
屋根材の一部に割れや浮きがある 屋根材の差し替えや部分補修を行います。
雨樋やアンテナが揺れている 金具を固定し直したり、傷んだ部品を交換したりします。
鳥が屋根裏へ入り込んでいる 状況を確認したうえで侵入口をふさぎます。
巣に卵やヒナがいる場合は勝手に撤去できないため、自治体の窓口や専門業者への相談が必要です。
屋根全体に劣化が広がっている 色あせやひび割れ、さびなどの状態に応じて、屋根塗装・カバー工法・葺き替えを検討します。

最初から大がかりな工事ありきではありません。まずは音の原因を探し、今必要な補修を見極めます。

「音がするけれど、こんなことで呼んでもいいのかな」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
屋根は普段見えない場所だからこそ、音は状態を知るきっかけになります。何もなければ、それがいちばんです。
▶︎屋根リフォーム・修理について

 

屋根から気になる音が続くときはホームテックワンへ

ホームテックワンのスタッフ

屋根から聞こえる音には、夏の暑さによる伸び縮みや鳥の足音など、すぐに修理を必要としないものもあります。
でも、風の日に続くカタカタ音や、突然始まったバタバタ音は、屋根材や棟板金の緩みを知らせているのかもしれません。

ホームテックワンでは、屋根や外壁の点検、雨漏り調査、部分補修から屋根全体のリフォームまで承っています。
「音だけなので、相談するほどではないかも」と遠慮なさらなくて大丈夫です。

屋根の上は自分で確かめにくい場所ですから、気になるときはお気軽にお問い合わせください。

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  • 労働安全衛生法による技能講習終了
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