雨漏りの際のブルーシートを使った屋根の応急処置まとめ

2021年2月18日更新

雨漏りの原因が、屋根にあるということは少なくありません。

業者の修理を待つ間にも、自分でも応急処置をし、一刻も早く鬱陶しい雨漏りをなんとかしたいですよね。

屋根からの雨漏りの応急処置として、まず思い浮かぶのは、ブルーシートを使用する方法だと思います。

しかし、具体的な手順をご存知でない方も多いのではないでしょうか。

 

また、屋根の雨漏りの応急処置は、高所での作業となります。

やり方を間違えると、大きな怪我に繋がるため、非常に危険です。

 

この記事では、雨漏りの際の、ブルーシートを使った屋根の応急処置の、手順や注意すべきポイントをまとめてご紹介します。

屋根からの雨漏りの、正しい応急処置方法を知りたい方は、ぜひご覧ください。

 

ブルーシートによる雨漏りの応急処置方法

これからご紹介する対処法は、シンプルなため、一見簡単に感じるかもしれません。

しかし、甘く見ずに、後にご紹介する注意事項とも併せて、無理のない範囲で行ってください。

 

準備するもの

  • ・ブルーシート
  • ・土嚢袋 

メインの道具となるブルーシートですが、実は一種類ではありません。

使う目的に合わせて、厚さが異なっているのです。

屋根は、風や日光などの刺激を受けやすい場所です。

また、雨漏りが起きてから修理業者が来るまでに時間がかかる場合もあります

そのため、なるべく厚手の耐久性があるものを選びましょう

土嚢袋については、通常砂利や真砂土を袋に入れますが、庭の土や予備の瓦2~3枚で代用することも可能です。

しかし、細かい砂を入れるのは、雨で流れ出てしまうためやめてください。

 

手順

一度に多くのものを抱えて屋根に上るのは、バランスが崩れたり足元が見えにくくなったりして危険です。

そのため、まず、ブルーシートだけを持って上りましょう。

 

次に、運んだブルーシートを屋根にかぶせます。

雨漏りの原因となっている損壊部分が分からない場合には、なるべく広範囲にかぶせましょう。

そして、土嚢袋をブルーシートのハトメ部分(穴)に括り付け、ブルーシートが飛ばないように置いて抑えます。

このときも、一度に持って上がろうとせず、少しずつ運ぶようにしてください。

また、家に傷が付きやすいため、ブルーシートをロープや紐で抑えではいけません。

 

より効率的に行うには

上記が基本的な屋根からの雨漏りの応急処置方法ですが、何度も屋根に上らなければならず大変です。

そこで、可能であれば、木の板を用意することをおすすめします。

 

ブルーシートを屋根に敷いた後、二辺を木の板で抑えます。

そして、木の板の両端に土嚢袋を置いてください。

こうすることで、屋根への上り下りの回数が減り、怪我のリスクを下げることができるのです。

 

雨漏りの応急処置で注意すべきポイント

はじめにも書いた通り、屋根の雨漏りの応急処置は、高所での作業です。

そのため、怪我をしないように、細心の注意を払う必要があります。

 

作業は必ず、雨風のない日に行ってください

また、晴れていても、雨が降った次の日は、屋根が濡れていて滑りやすいため避けましょう。

 

1人での作業も厳禁です。

2人以上で行い、ハシゴを支えたり、下から様子を見て指示したりする役割の人をつくりましょう。

 

服装にも要注意です。

サイズの合ったヘルメットを装着し、長袖長ズボンを着用します。

靴は、滑り止めが付いたものが好ましいですが、用意できない場合でも、靴底がゴム製の滑りにくいものを履いてください。

 

ブルーシートの種類について

ブルーシートと聞くとピクニックや運動会のときに使うイメージがありますが、他にもいろんな使用用途があります。

もちろん雨漏りをした場合でもブルーシートが役に立ちます。

しかし雨漏りでは広範囲に使用するため、事前に範囲を測定したり適した大きさのものを購入しなければいけません。

ひと口にブルーシートといっても種類はさまざまですから、しっかり確認しておきましょう。

 

一般的に「#1000」「#2000」のように表記されています。

数字が大きいほど厚さがあり重くなります。

雨漏りの場合は広範囲に使用するため「#3000」以上が最適でしょう。

狭い範囲であれば「#2000」以下でも一時的に応急処置できます。

 

ブルーシートを使った屋根の応急処置について

屋根からの雨漏りにはブルーシートで一時的に応急処置ができます。

先ほどブルーシートの種類について解説しましたが、雨漏りのように広範囲を覆う場合はやはり大きいサイズのほうがしっかり雨を回避してくれます。

ただブルーシートを覆うだけでは風で飛ばされたり不安定なので“正しい方法”で使用しましょう。

 

準備するのはブルーシート以外に土嚢袋・砂利(砂土)・はしご。

ブルーシートは先ほども述べたように#3000以上がおすすめです。

 

1.土嚢袋と砂利で重しを作る

目安は大体5~6分目程度。

土嚢袋に砂利を入れて作ります。

屋根の頂点に置く場合は落下しないようにしっかり対策してください。

 

2.ブルーシートを設置する

屋根の頂点にはさむようにブルーシートを置いていきます。

 

3.重しで固定する

ブルーシートが飛ばされないように土嚢袋を置いて固定します。

シートの四隅に置き、ハトメがあるとより頑丈に固定できます。

 

高所に登る際の注意点

屋根にブルーシートを設置する際に気をつけなければいけないのが転落です。

特に強風が吹いている中での作業は飛ばされやすいので要注意。

屋根専用シューズや手袋、ヘルメットを装着し、はしごごと固定するベルトも用意するなど事前準備を怠らないようにしてください。

 

特に注意したい点は次の7つです。

  • ・はしごの確度は75度にする
  • ・はしごは軒先に掛ける
  • ・足元はきちんと安定させる
  • ・一度声をかけてからはしごを昇り降りする
  • ・はしご側に体を預ける
  • ・雨樋にベルトではしごを固定する
  • ・はしごの上は60cm以上突き出した状態にする

 

少しでもはしごがズレていると滑り落ちてしまう恐れがあり非常に危険です。

ですから必ず75度に合わせて設置するようにしましょう。

またはしごはケラバに立てかけてしまうと不安定になり落下しやすくなります。

必ず軒先に立てかけてしっかり安定させてから昇るようにしてください。

 

雨漏りの応急措置方法について詳しくは

次の記事では応急措置全般について詳しく述べております。

是非ご参照ください。

雨漏りの際のブルーシートを使った屋根の応急処置まとめ

 

ブルーシートを使う際は十分注意してください

いかがでしょうか。

雨漏りの際のブルーシートを使った屋根の応急処置について、ご理解いただけたかと思います。

雨漏りという非常事態にも、焦らず、安全第一で行動してください。

 

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  • 労働安全衛生法による技能講習終了
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