アスベストを含むスレート、ノンアスベストのスレートの違い

2022年11月6日更新

 

スレート屋根は、アスベストを含んでいるか、いないかで「耐久性」や「処分の費用」が異なります。

 

さらに、同じノンアスベストのスレートでも「製造時期」によって、選ぶべきメンテナンスが違うため、適切なリフォームのためには製造時期の確認も必要です。

 

屋根のメンテナンスは、100万円近くかかる工事なので、

 

「ちゃんと調べておけばよかった!」

 

と後悔しないよう、アスベストを含むスレートと含まないスレートの違いについて、確認していきましょう。

 

アスベストを含むスレートと
ノンアスベストスレートの違い

 

アスベストを含むスレートと含まないノンアスベストスレートの違いは、次の2点です。

 

①製造時期と耐久性

②処分の費用

 

記事の後半でお伝えしている「スレート屋根のメンテナンス方法」の中で、どれを選ぶべきかは、アスベストを含んでいるのかどうかで異なります。

 

まずは、違いについて確認していきましょう。

 

 

アスベストを含む・含まないスレートの違い①製造時期・耐久性

アスベストを含む・含まないスレートの違いを説明していくには「製造時期」と「耐久性」が重要項目です。

 

製造時期と耐久性の違いは、大きく3つに分けることができます。

 

①1990年代前半

・アスベストを含んでいる

・耐久年数:35〜40年

②1990年代後半〜2000年代中頃

・アスベストを含んでいない

・耐久年数:15年〜20年

③2000年代後半〜現在

・アスベストを含んでいない

・耐久年数:25年〜30年

 

建築図面や見積書の日付、使われている屋根のメーカー・商品名を確認して、上記の3つのうちどれに当てはまるか確認してみましょう。

 

1990年代後半〜2000年代後半は注意

 

「耐久性」の点で注意が必要なのが「1990年代後半〜2000年代中頃」にかけて製造されたスレート屋根です。

 

具体的なメーカーと商品名はこちら。

 

メーカー

商品名

クボタ(現在:ケイミュー)

・コロニアルNEO

・セイバリーNEO

・グリシェイドNEO

・グリシェイドグラッサ

松下電工(現在:パナソニック)

・レサス

・エコ・シンプル 

・シルバス

・シンフォニー

ニチハ

・パミール

 

アスベストは「耐久性」を高めるために使われていましたが、健康被害が確認されたことで1990年代後半から使用が禁止となりました。

 

2022年現在では、アスベストに代わる耐久性を高める素材が使われていますが、切り替え時期に当たる「1990年代後半〜2000年代中頃」の製品は耐久性が低くなっています。

 

多くの製品の寿命が15年程度となっているため、2022年現在寿命を越えているものが多いです。

 

基本的に寿命を過ぎている場合は、部分補修や塗装を選択することができません。

カバー工法か葺き替えによるメンテナンスが必要になります。

 

 

アスベストを含む・含まないスレートの違い②処分の費用

アスベストを含むスレートであった場合は、葺き替えの際に「処分費用」がかかります。

 

一般的なトタン屋根などの葺き替え費用とは別に、処分費用がプラスされるので、事前に金額を確認しておきましょう。

 

アスベストの処分にかかる費用

 

スレート屋根がアスベストを含んでいた場合に、処分にかかる費用は次の通りです。

 

・既存屋根がアスベストを含んでいるか確認する解体前の事前調査費用

・アスベストの飛散防止作業

・専門業者によるアスベストの運搬費

・アスベストの処分費用

 

アスベストは、人の体に悪影響を及ぼす物質です。

 

吸い込んでしまうと「肺がん」の原因にもなる恐ろしい物質なので、専門的な知識と技術をもった業者による作業が必要になります。

 

トタン屋根等とは処理方法が全く異なるので、特別な作業費・運搬費がかかってしまうのです。

 

 

2022年4月から事前調査が義務化された

 

2022年4月に改正された法律によって、一定の規模以上の解体工事をする際の「事前調査」が義務化されました。

 

一定の規模以上というのは、下記で示す通りです。

 

・解体作業の対象となる部分の床面積の合計が「80㎡以上」

・建物の解体や改造や補修の請負金額の合計が「100万円以上」

※請負金額は税込価格

※解体や改造の事前調査の費用は含まない

 

屋根の葺き替えでは、既存の屋根を撤去することになるので、解体作業が必要になります。

 

葺き替え工事となると「100万円以上」に該当することがほとんどなので、事前調査にかかる費用がプラスになります。

 

スレート屋根のメンテナンス
方法は5つ

 

スレート屋根のメンテナンス方法は5つあります。

 

①部分補修

②棟板金の修理

③屋根塗装

④カバー工法

⑤葺き替え

 

記事の前半でお伝えしてきた「製造時期・耐久性」や「アスベストの処分費用」によって、メンテナンスにかかる費用や選択すべき方法が異なります。

 

「スレート屋根のメンテナンスを検討している」という方は、当店の無料点検をご活用ください!

 

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スレート屋根のメンテナンス方法①
部分補修

 

割れや剥がれがあるスレート部分だけを、枚単位で差し替えるのが「部分補修」です。

 

しかし、記事の前半でお伝えしてきたように「製造時期」によっては耐久性が低く、部分補修を繰り返すことになるかもしれません。

 

費用を安く済ませようと部分補修をしていたのに、何度も補修をしていたのでは費用がかさんでしまいます。

 

 

スレート屋根のメンテナンス方法②
棟板金の修理

 

屋根材自体のメンテナンスの他に、屋根の1番高い部分に取り付けられている「棟板金」の修理が必要です。

 

特に「強風」で浮いてしまったり、飛ばされてしまったりすることで起こるトラブルが多いため、釘や木材の下地の腐食には気をつけなければいけません。

 

10年に1度は屋根材の点検と共に状態をチェックして、修理や交換が必要です。

 

 

スレート屋根のメンテナンス方法③
屋根塗装

屋根材の寿命を迎えておらず、割れや剥がれも確認できない「健康な状態」である場合は、屋根塗装によるメンテナンスも可能です。

 

しかし、屋根塗装を選択する際には、

 

1)築何年経っているか

2)スレート屋根の製造時期

 

この2点を確認する必要があります。

 

寿命を越えているスレート屋根に塗装をしても、近い将来カバー工法や葺き替えをしなければいけなくなることもあるので注意しましょう。

 

スレート屋根のメンテナンス方法④
カバー工法

 

既存のスレート屋根の上に、新しい屋根材を重ねるのが「カバー工法」です。

 

・雨漏りが起きていない

・下地材や防水シートの寿命を越えていない

 

この2点を確認した上で、問題がない場合に選択することができます。

 

葺き替えよりも費用を抑えられるので「安く済ませたい」という方におすすめです。

 

 

スレート屋根のメンテナンス方法⑤
葺き替え

既存の屋根を撤去し、新しい屋根材を施工するのが「葺き替え」です。

 

・雨漏りが発生している

・1990年代後半〜2000年代後半に製造された耐久性の低い屋根材

・割れや剥がれが広範囲で確認された

 

このような場合は、葺き替えをしましょう。

 

メンテナンス方法の中では1番費用が高い工事になりますが、次のメンテナンスまでの期間を長くすることができるので、長い目で見れば安く済む場合もあります。

 

目先の費用の安さだけでなく、長い期間でかかる全体費用であるトータルコストまで確認した上で検討を進めていきましょう。

 

 

スレート屋根の塗装や葺き替えは
当店にご相談ください

 

今回は「アスベストを含む・含まないスレート屋根」についてお伝えしてきました。

 

【アスベストを含むスレートとノンアスベストの違い】

①製造時期

②耐久性

③処分の費用


【スレート屋根のメンテナンス方法】

①部分補修

②棟板金の修理

③屋根塗装

④カバー工法

⑤葺き替え

 

アスベストを含むかどうかで、耐久性や吹き替えの際の処理費用が異なります。

 

「うちの屋根は、アスベストを含んでいるのかわからない」という方は、当店の無料屋根点検をご活用ください。

 

スレート屋根の種類や、適切なメンテナンス方法をご提案いたします。

 

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-Ku-

 


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