直貼りのサイディングは、塗装しても問題はないの?
2022年10月31日更新
「うちはどうやら直貼り(じかばり)という方法らしい」
「他の家と同じように塗装しても問題ないのかな?」
と迷っている方!
結論から言えば、塗装はおすすめしません。
今回の記事では「なぜ塗装をおすすめしないのか」という点をお伝えしていきますので、塗装を検討中の方は、是非参考にしてみてください。
直貼りサイディングの塗装はおすすめしません
直貼りサイディングの塗装はおすすめしない理由は、次の3つです。
①100万円の塗装が無駄になることもある ②保証対象の工事ではないことが多い ③次のメンテナンス時期までが短い |
サイディングの施工方法は「直貼り」と「通気工法」の2つがあります。
外壁の水切りの隙間から、定規や薄い紙を入れて「2cm以上あれば通気工法」なので塗装しても問題ありません。
2cmまでいかず、1cm程度であれば直貼りである可能性が高いです。
外壁塗装をする前に、これからお伝えしていく項目を頭に入れておきましょう。
直貼りサイディングの塗装①100万円の塗装が無駄になることもある
直貼りサイディングに塗装をした場合、100万円の塗装代金が無駄になる可能性があります。
その理由は「直貼り」は、内側に湿気がたまりやすく、腐食が起きやすいからです。
何が起こるか? |
|
内側に湿気がたまりやすい |
・塗膜に膨れや剥がれが発生する ・コケやカビが発生し、増殖することで、さらに湿度が上がる ・外壁材が弱くなり、欠落や割れの原因に ・雨漏りの原因にも |
腐食が起きやすい |
・構造部の柱などの木材が腐ると、建物が弱くなる ・大きな地震や台風のダメージで外壁材が壊れる可能性が高まる |
内側の湿気が蒸発することで、新しく塗った塗料に膨れや剥がれが起こる可能性があります。
膨れや剥がれを放置すれば、外壁材が紫外線や外気に触れることになるので、外壁材自体の劣化が進行するため危険です。
何より、100万円以上かけて塗装をしたのにも関わらず、膨れや剥がれが発生したのでは「大きな損失」となります。
「塗装しなければよかった」という結果になってしまうので、塗装以外のメンテナンスを選択するのがおすすめです。
直貼りサイディングの塗装②保証対象の工事ではないことが多い
外壁塗装工事にも保証サービスはあるのですが、直貼りサイディングに対する塗装は「保証対象外」としている業者が多くあります。
塗装における施工保証というのは、
・◯年間の間は品質を保証します ・トラブルがあればこちらで補修します |
という、電化製品であるような「アフターサポートサービス」の1つです。
裏を返せば「◯年間の間はトラブルが起きるはずがない、それほどの技術と品質を提供している」という、提供する側の自信のあらわれでもあります。
しかし、直貼りサイディングへの塗装は、湿気がたまりやすく、腐食しやすいことが塗装前からわかっているため、施工する側としては品質保証ができません。
保証外ということは「剥がれなどが発生しても、無償で補修はできない」ということです。
通常の外壁塗装よりもリスクがあるため、メンテナンス時期にきたのなら、塗装以外の「保証」が適用になる方法を選択しましょう。
直貼りでも無償で直しますという営業マンに注意
基本的には保証対象外となる直貼りの塗装ですが「直貼りでも問題ありません!なんでも無償で直します!」と話す営業マンには注意しましょう。
直貼りがどのような工法であるのかもわかっていない可能性があります。
リスクをわかった上で話しているのか不明なので、一度会社のホームページ等を確認し、本当に信頼できる業者であるかを確認してください。
直貼りサイディングの塗装③次のメンテナンス時期までが短い
直貼りサイディングに塗装をした場合、次のメンテナンス時期までの期間が、通常よりも短くなる可能性が高いです。
内側に湿気がたまりやすいことで「剥がれ・膨れ」ができ、剥がれなどの劣化症状が進行することで、外壁材が弱くなったり、ひび割れが広範囲で発生したりします。
放置できないような症状が多く発生すれば、メンテナンスが必須です。
通常の塗装であれば10年はもたせられたのに、塗装から5年程度で張り替えやカバー工法などの、塗装以外のメンテナンスが必要になることもあります。
メンテナンスの回数が増えれば「設置する足場代」や「現場管理費用」もかさんでいくので、回数が増える原因となる塗装はおすすめしません。
直貼りサイディングの塗装以外のメンテナンス方法
直貼りサイディングのメンテナンスは、塗装ではなく次の2つから選択するのがおすすめです。
①カバー工法 ②張り替え |
外壁材の状態や築年数などによって適切な方を選択する必要があります。
一度プロに点検してもらった上で、どちらにするか決定しましょう。
直貼りサイディングのメンテナンス方法①カバー工法
カバー工法は、既存のサイディングの上に新しい外壁材を重ねて施工する方法です。
下地として既存のサイディングを使うことになるので、状態をチェックし、必要な補修をした上でカバー工法をおこなう必要があります。
カバー工法のメリット・デメリット
メリットとデメリットはこちら。
メリット |
・張り替えよりも費用を安くできる ・断熱材や遮音性が上がる |
デメリット |
・既存サイディングの補修はできなくなる ・既存サイディングの傷みが激しい場合は採用できないことがある ・外壁塗装よりは費用が上がる |
外壁塗装よりも費用が上がるものの、張り替えをするよりも安く工事ができます。
少しでも費用をおさえたい場合におすすめの方法ですので、プロに既存サイディングの状態などを確認してもらった上で検討してみてください。
直貼りサイディングのメンテナンス方法②張り替え
既存の直貼りサイディングを全て撤去し、新しい外壁材に変えるのが「張り替え」工事です。
直貼りサイディングの弱点を全て解消できるので、
・普通に塗装ができる外壁材に変えたい ・心機一転、新しい外壁材にしたい |
という場合におすすめな方法となります。
張り替えのメリット・デメリット
張り替えのメリットとデメリットはこちら。
メリット |
・外壁材を変えることで、直貼りのデメリットを解消できる(内側の湿気や腐食など) ・下地材や防水シートも一緒に新しくできる ・美観を取り戻せる |
デメリット |
・メンテナンス方法では1番費用が高い ・工期が長い(既存の外壁材撤去から新しい外壁材施工までかかる) |
メリットが多いものの、メンテナンス方法の中では1番費用が高いことや工期が長いことがデメリットです。
予算や求めたいことを天秤にかけ、プロと相談しながら方法を決定していきましょう。
直貼りサイディングは塗装以外のメンテナンスがおすすめ
今回は「直貼りサイディングの塗装」についてお伝えしてきました。
【塗装をおすすめしない理由】 ①100万円の塗装が無駄になることがある ②保証対象の工事でないことが多い ③次のメンテナンス時期までが短い 【塗装以外のメンテナンス方法】 ①カバー工法 ②張り替え |
自宅の外壁が「直貼りのサイディング」であった場合、ひび割れや剥がれなどの劣化症状があれば塗装以外のメンテナンスをしましょう。
必ず塗装後にトラブルが起こるわけではないですが、直貼りである時点でリスクは大きいことを頭に入れておくことが大切です。
当店では無料で外壁の点検を実施しています。
メンテナンスのお見積りまで無料で対応できますので、気軽にご相談ください。
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