瓦屋根がズレる意外な原因8選|雨漏りや耐久性への影響と適切な補修方法
2025年4月11日更新
8つの「瓦がズレる意外な原因」
①強風や台風
台風や強風が吹き荒れると、瓦が浮いたりズレたりすることがあります。
特に、屋根の端や棟瓦(むねがわら)は風の影響を受けやすく、固定が不十分だと簡単にズレてしまいます。
風によって瓦同士が擦れ合い、破損することもあります。
一度ズレた瓦は、その後の風雨でさらに動きやすくなるため、台風シーズン前には定期的な点検が必要です。
②地震の影響
日本は地震が多い国であり、大きな揺れが発生すると瓦がズレることがあります。
特に、築年数の古い住宅では瓦の固定が弱いことがあり、震度4〜5程度の地震が起こると、一部の瓦が落ちてしまうケースもあります。
揺れによって屋根全体の歪みが生じると、瓦がバランスを崩し、さらにズレが発生しやすくなります。
③豪雨や積雪
長時間の豪雨により、屋根の下地や漆喰(しっくい)が水を含んでしまうと、瓦の固定力が低下し、ズレることがあります。
寒冷地では積雪が瓦に重くのしかかり、その重みに耐えきれず、瓦がズレていくことがあります。
特に、急勾配の屋根では雪が一気に滑り落ちる際に瓦が動くこともあり、注意が必要です。
④漆喰(しっくい)の劣化
瓦を固定するために使用される漆喰が劣化すると、瓦がズレやすくなります。
漆喰は風雨や紫外線によって少しずつ崩れていくため、築15年以上の屋根は要注意です。
漆喰が剥がれると、瓦がしっかりと固定されなくなり、風や地震の影響でズレてしまいます。
⑤野地板の劣化
屋根の下地となる「野地板(のじいた)」が劣化すると、瓦を支える力が弱くなります。
野地板は、雨漏りや湿気によって腐食することがあり、強度が落ちると瓦が安定せずにズレる原因となります。
10年以上メンテナンスをしていない住宅では、野地板の劣化が進んでいる可能性があります。
⑥瓦のズレが連鎖する
一枚の瓦がズレると、その影響で周囲の瓦も動いてしまうことがあります。
瓦屋根は互いに支え合っているため、一部の瓦が浮いたりズレたりすると、そこから次々にズレが発生し、最終的に大きな被害につながることがあります。
こうした現象は、特に築年数が20年を超える住宅で見られます。
⑦施工不良
新築時や屋根のリフォーム時に、適切な施工が行われていないと、瓦がズレやすくなります。
特に、瓦を固定するための釘がしっかり打たれていなかったり、漆喰の塗りが不十分だったりすると、早期にズレが発生する可能性があります。
⑧小動物や鳥の影響
屋根の隙間に鳥や小動物が巣を作ることで、瓦が持ち上がったりズレたりすることがあります。
ムクドリやスズメが瓦の隙間に入り込んで巣作りをすると、その部分の瓦が浮き、風や雨の影響でズレやすくなります。
瓦屋根のズレには雨漏りや建物全体の劣化リスクが!
瓦屋根のズレは、初めは小さな問題のように見えても、そのまま放置してしまうと深刻な被害につながる可能性があります。
瓦がずれたままの状態では、屋根の防水機能が低下し、雨漏りを引き起こすリスクが高まります。
さらに、雨水の浸入によって建物全体が劣化し、修理費用が大きくなることも少なくありません。
瓦のズレが引き起こすリスク①雨漏りの危険性
瓦屋根は、本来、瓦同士がしっかり組み合わさり、水の浸入を防ぐ構造になっています。
しかし、瓦がズレることで本来の防水機能が低下し、屋根の下に雨水が入り込んでしまうことがあります。
瓦の隙間から雨水が浸入
瓦がズレると、隙間が生じ、そこから雨水が侵入するようになります。
台風や強風を伴う雨が降った際には、通常よりも大量の雨水が屋根の内部に入り込み、雨漏りの発生につながります。
ルーフィングの劣化を加速させる
屋根の下には「ルーフィング」と呼ばれる防水シートが設置されていますが、これは経年劣化するものです。
瓦がズレることで、通常よりも早くルーフィングが傷み、最終的には防水機能を失ってしまいます。
一度ルーフィングが破れてしまうと、屋根裏に直接雨水が流れ込むため、大規模な修理が必要になります。
天井や壁に雨染みができる
屋根から浸入した雨水は、天井や壁に流れ込むことがあり、その結果として雨染みが発生します。
最初は小さなシミでも、放置すると広がり、壁紙の剥がれやカビの発生を引き起こします。
瓦のズレが引き起こすリスク② 建物全体の劣化につながるリスク
瓦屋根のズレを放置すると、雨漏りだけでなく、建物全体の劣化を早めることになります。
木造住宅では、構造部分が水に触れることで、耐久性が大きく低下します。
木材の腐食
木造の建物では、屋根裏や柱、梁(はり)などの構造部分に水が染み込むと、徐々に腐食が進みます。
木材が腐ると強度が低下し、最終的には、屋根や家屋が傾いたり、倒壊する危険性もあります。
カビやシロアリの発生
湿気がこもると、カビやシロアリが発生しやすくなります。
シロアリは湿った木材を好むため、一度発生すると屋根だけでなく家全体に被害を及ぼす可能性があります。
こうなると、屋根の修理だけでは済みません。
大掛かりなリフォームが必要になるので、要注意です。
断熱性能の低下
雨水が屋根裏に侵入すると、断熱材が濡れてしまい、本来の機能を発揮できません。
夏は室内が暑く、冬は寒くなり、冷暖房の効率が悪化します。
結果として、光熱費が上がるという二次的な問題も生じます。
瓦のズレが引き起こすリスク③ 瓦の落下による事故の危険性
瓦がズレた状態を放置すると、強風や地震の際に瓦が落下する危険性があります。
屋根の端や棟(むね)の部分の瓦がズレていると、ちょっとした揺れや風でも落下しやすくなり、大変危険です。
落下した瓦が、家の周囲を歩いている人や、駐車している車に直撃することがあります。
大きな事故につながる可能性があるため、早めの対策が必要です。
瓦のズレが引き起こすリスク④修理費用が膨らむリスク
瓦の軽微なズレであれば、補修費用は比較的安く済みます。
しかし、雨漏りが発生したり、屋根の下地まで傷んでしまったりすると、葺き替え工事が必要になり、数十万円から百万円以上の費用がかかることになります。
瓦屋根だけの修理で済めばよいですが、天井や壁、床まで水が染み込んでしまうと、内装工事まで必要になり、費用がかさみます。
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瓦のズレを直す方法
瓦屋根のズレは、地域のリフォーム会社などで、修理が可能です。
具体的には以下の方法で対処します。
瓦を元の位置に戻す
瓦のズレは、比較的軽度の状態であれば、元の位置に戻すことで修理できます。
ただし、無理に動かすと瓦が割れることもあるため、慎重に作業することが重要です。
少しのズレであれば、以下のように手作業で元の位置に戻し、適切に固定することで修理できます。
瓦桟(かわらざん)にしっかりと引っ掛ける
ズレた瓦を元の位置に戻し、瓦桟に正しくはめ込む。
瓦専用の接着剤やコーキングで固定する
強風などで再びズレるのを防ぐため、固定剤を使用することもある。
割れや欠けがある瓦を交換する
ズレた瓦の中には、割れや欠けが生じているものもあります。
こうした瓦は防水性が低下し、雨水が侵入する原因になるため、新しい瓦に交換する必要があります。
瓦の交換手順
①割れた瓦を取り外す:周囲の瓦を傷つけないように慎重に外す。
② 新しい瓦を準備する:同じ種類・サイズの瓦を用意する。
③新しい瓦を取り付ける:元の瓦と同じ位置にはめ込み、瓦桟にしっかりと固定する。
瓦の種類によっては廃盤になっているものもあるため、交換用の瓦が手に入るか事前に確認することが重要です。
瓦が再度ズレるのを防ぐため補強する
瓦屋根は、強風や地震によって繰り返しズレが発生することがあります。
対策として、瓦の固定力を強化する補強方法があります。
クギやビスによる固定
屋根の棟部分や軒先の瓦は、風の影響を受けやすいため、釘やビスでしっかり固定することでズレを防ぎます。
「ガイドライン工法」と呼ばれる工法では、瓦を1枚ずつビスで固定するため、耐風・耐震性が向上します。
瓦止め専用の接着剤を使用
釘やビスを使えない部分には、瓦専用の接着剤を使用することで、ズレを防ぐことができます。
漆喰(しっくい)の補修
棟(むね)部分の漆喰が劣化すると、瓦がズレやすくなるため、新しく塗り直すことで瓦の安定性を保ちます。
瓦1枚のズレからでも安心対応!ホームテックワンにおまかせ
定期的な点検とメンテナンスを心がけましょう
瓦屋根は耐久性が高いものの、風や地震、経年劣化によって少しずつズレが生じることがあります
たった1枚のズレでも放置してしまうと、雨水が侵入し、やがて雨漏りや建物全体の劣化につながることも。
早めの対応が、住まいを長持ちさせる鍵となります。
「これくらい大丈夫かな?」と自己判断せず、まずは専門業者に相談することが大切です。
屋根の点検は、高所作業が伴うため、無理に自分で確認すると危険を伴います。
見た目には異常がなくても、瓦の下の防水シートが劣化していることもあるため、プロの目でしっかりチェックしてもらうのが安心です。
特に、築10年以上経過した屋根は、専門業者による点検を受けることをおすすめします。
早めに小さなズレを修正することで、大きな修繕になることを防げます。
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